家づくりのアイデア・デザイン(和室)
土地に余裕がある場合には、リビング続きに和室のある家をよく造ってきました。
本日は過去の事例をいくつかご紹介します♪
■掘り炬燵から繋がる和の空間
一つ目は、掘り炬燵のあるリビング横に和室のある邸宅です。掘り炬燵の周りには和紙畳を敷き、周囲にはフシがきれいに見える杉の床(熊本・小国杉)を厳選してあしらいました。天井と手摺壁も杉板で仕上げています。この畳の効果で、リビングと和室に自然な繋がりが生まれています。
引き戸のふすま紙(京唐紙)は、オーナーさんが京都から取り寄せた逸品です。照明もオーナーさんお気に入りのものを取り付け、その雰囲気に合わせて室内をデザインしました。
■円窓のある和室
二つ目は、円窓のある和室です。和室の円窓は塗り壁などで造られるのが一般的ですが、こちらはクロスを貼っているのが特徴的です。
障子は1枚だけにして、引くときれいに円の壁の中に収まる大きさのものを選びました。
左側の収納下の板は、なぐり加工を施したナラ材を使っています。なぐり加工には削り方によっていろいろな種類があり、写真の「亀甲」の他に「スプーンカット」や「釿(ちょうな)」などを採用することもあります。
収納下の模様は、奥様が購入されたものを取り付けました。
この円窓は、「玄関からも窓が見えるようにしたい」という奥様のリクエストに応えてこのような形で取り付けました。遠くから眺めた時にも大きく美しい円を描くように…と考えて、完成したのがこの形です。和室の天井に使っている素材をそのまま玄関付近まで引き伸ばすことで、奥行きを感じる空間に仕上がりました。
■額の映える和室
三つ目は、過去に販売した分譲住宅の和室です。
和室の床間には掛け軸を飾ることが多いかと思いますが、最近では洋風の額を飾る家も増えているのではないかと考え、絵を見せる目的でこのようなデザインにしました。
床間の板は、伝統色である呂色(ろいろ)を採用しています。松などが一般的ですが、現代風の和室にはこの深い黒もよく似合います。
床間の背面と地窓の障子からはほど良く外の光が入り、日中は明るさをもたらしてくれます。
和室の事例は以下のページでもご紹介しています。
ぜひご覧ください!
https://kyowa-jyutaku.com/urbanterrace/gallery/和室/