家づくりのアイデア・デザイン(インナーテラスⅢ)
5、6年前には殆どのプランで取り入れるようになったと書いていた、インナーテラスですが、年を追うごとにレベルアップしています。
早良区のT様邸では2重に囲まれた形のインナーテラスを造りました。
2重にすることで、視線を少し絞り守られた感が強くなります。
左手の先には物干しテラスを造り、風通しを考えてファサードも印象付ける
アルミのルーバーを円形にデザインしています。
2枚引込サッシで、リビングとはフラットに繋がり一体で使用することができます。
デッキにはスロップシンクも用意して楽しみも拡がりそうです。
中央区のY様邸は周りをアパート等に囲まれていましたが、3階リビングにして開く方向をコントロールすることで、使い心地の良いインナーテラスができました。
テラスの床は2㎝の厚みの600㎜角タイルを目透かしで敷き詰めています。奥にはモールテックで作った混合水栓を備えた流しを作りました。
天井に見える照明器具は今ではいろんなメーカーが商品として使える価格で販売していますが、この頃は高かったので大工で枠を作り黒く塗装した3連の可動スポットを付けました。
南区のK様邸も3階リビングです。中央区のY様邸とは違って周りは2階建ばかりですが、
3階にリビングと繋がりインナーテラスを作ることで、北向きではありますが、福岡市内を一望することができます。
むしろ北向きだからこそ屋根を掛けたインナーテラスは長期間、長時間使うことができます。
益々用途の広がるインナーテラスの話は次まで続きます。