近藤博美のコラム
連日の猛暑の中、体調管理にはくれぐれも、お気をつけください。
その猛暑の中、福岡市美術館で開催中のキースへリング展に行って来ました。
カウンターカルチャーのアイコンみたいな人ですが、思った以上に広い年齢層の人達が来場されていました。
キースは当初地下鉄の駅の広告ポスターが入れ替わる時に黒い紙が貼られるのをまって、白いチョークで落書きをする事でニューヨークのアートシーンの寵児になったようで、地下鉄の駅を模したような展示がありました。
今でもYouTubeでは警備員に連行される様子が見れたりするんですね?
東京青山にあるワタリウム美術館のキュレーターが書き下された本で、10年程前に購入しました。
30年以上前にマリオ・ボックというスイスの建築家の設計で完成した美術館で、建物見たさに何度か訪れていたのですが、この向いの建物にはキースが描いた壁画の一部が残っていました。
へリング展では1980年にニューヨーク地下鉄駅構内で、サブウェイ・ドローイングを開始となっていましたが、83年には日本で初の海外展が開催され、美術館の向いの小さなスペースをアトリエにして、2週間程で400点余りの作品を仕上げ、外壁にもペインティングを施したようです。
この時24才、7年後にはAIDSにより31才の若さで、この世を去ってしまうのですが。
キースと言えばこの、ドッグですかね?
福岡のみなさんには舞鶴の「あいれふ」にあるオレンジ色の彫刻でお馴染みですよね。
(昔は狼男と言っていたような?)
今年の3月に東京に行った時、坂本龍一のトリビュート展に顔を出しました。
持ち帰った資料の中に、画像のQRコードがあったので、このお盆休みに鑑賞したり、幾つかあった本を読み返したりしました。
奇しくも、坂本龍一が亡くなった2023年3月28日の翌日に発行された本です。
NHKのEテレ「SWITCH インタビュー達人達」(2017年6月3日)の放送された物を中心に作られた物です。
坂本龍一さんの本は読んだ事はありませんでしたが、分子生物学者の福岡伸一さんの本は興味深く、20冊近く読んだ事があったので、購入しました。
この二人は、もう20年近く対話を重ねられていたようで、広く深い、哲学的な共通了解を楽しまれていました。
私は知らない、人名や言葉だらけで、そう言えば科学者と教授の対談でしたね?
自伝も読み返しましたが、思った以上に自分と繋がる所があって長くなりそうなのと、
「ぼくはあと何回、・・・・」はせつなすぎて、又何かの機会にと思います。