家づくりのアイデア・デザイン(ディテール)
住宅は全体の中の細かい部分、収まりでその印象が激変し、心地良さまで影響してきます。
上の写真は今回売り出した高宮Ⅲ・Bのダイニングからデッキ方向を見た写真です。
デッキに出るサッシは特注で天井高さに合わせています。
デッキのフラット部分の天井高さと、素材を室内に延長する事で広がりを演出しています。
延長したレッドシダーの板は小口を見せる事で素材感を出し上部に間接照明を組込む事で意味を持たせています。
左手のガラスドアや収納の折戸も天井埋め込みのレールとし建具の高さを合わせる事でスッキリ見えて、寸法以上に高さを感じる事が出来ます。
サッシ手前のバーチカルブラインドのレールも天井に埋め込み、左手の壁いっぱいまでブラインドがきて閉じた時に間接照明の下、全面が覆われます。
吹抜け上部のサッシも天井いっぱいに付けて手前の段差を鋭角にする事でラインがスッキリ通ります。
ラインの数を整理したり、スッキリ見せたりする事でそれぞれの面が美くしく感じられ、住まう人のアレンジを広く受け止める事ができます。
タイル止めにステンレスプレートを加工してもらいL形に造っていただきました。
アルミの見切り材は既製品が有りますがシャープでスッキリするので時々使用しています。
こちらはやはりタイルの見切りとして窓枠をスティールで造り焼き付け塗装したものです。
こちらも窓回りがスッキリ、シャープで、タイルが際立つ気がして使っています。
こちらはハンモックの受金物ですが、ステンレスのシルバーしかなく、焼付塗装を試みた物です。
数千円と持ち込む手間はかかりますが、空間の質が上がった気がします。
外部デッキと段差を無くしてフラットに収めるサッシも有ります。
ゴミが室内に入りやすい等の欠点もありますが、広がりがアップしスッキリです。
同じ間取りの家であれば、大差ないと思われたりもするでしょうが、予算とのバランスは考えながらもディテール
に想いを込める事で住宅の質は大いに変わっていきます。