近藤博美のコラム
−アーバンテラス地行ⅡPart3―
夜景の写真を改めて撮りました。
天気が悪くマジックアワーも期待できず少し残念でしたが、サッシを外したりして広がりのある画像も撮れたので見ていただければと思います。
ラウンジの引違いサッシを取り外して、パティオからゲストルームの土間まで床タイルが繋がり、材質を変えることで和風のゲストルームへ導きます。
暖炉カウンター上の地窓から見えるグリーンが、ミラーの効果もあってパティオの方まで続いているようで広がりを感じることができます。
パティオからラウンジの見返しです。
オーストラリアン・ガーデンのグリーンの向こうに二重壁に守られたようなラウンジが見えます。壁の間に隠れたように見えるのは、1枚板から掘り出した、アフリカで玄関ドアとして使われていた木材です。
バイオエタノール暖炉を備え、こもり感のある心地良さそうな空間ができました。温水式床暖房の輻射熱もあわさって、この季節本当に気持ちいいんです。
3階の屋根のかかったテラスでは、夕方から天井や壁を照らすことで広がりのある落ち着いた雰囲気になります。
リビングではスタルクのフロアスタンドが効いていますね。
今回は天井のレッドシダーをクリアー塗装したので、夜になるとペンダントの光が広がって華やかになりますね。
ファサードの写真です。
3階の非常用進入口のベランダ外側の壁や軒裏にアルミのアングルコーナー材を並べて色んな角度で取り付けてみました。色や反射量が変わり、見る場所によって色々と変化し面白い仕上げとなったかな?と思います。
マッシブな本体に軽やかでエッジのきいた意匠が楽しさをプラスしてくれています。
手前の門型も薄い屋根を掛けたり、二種類の幅のタイルをランダムな枚数で重ねるように張ることで、長く汚れなどが目立たない様に、濃いめの少しくすんだ色を使用しながらも重すぎないようにできたかな?と思っています。
玄関アプローチの壁には平田タイルのユニークな形状のシリーズ、コルピークを使ってみました。左手の入角は他のタイルで特注し右手の出角はモルタル壁を伸ばして収めました。照明やインターホンも大変です。
苦労した甲斐があって、良い感じに仕上がりました。右手の入口から光の当たり具合によってグラデーションのランダムさがカッコイイなと嬉しくなりました。