近藤博美のコラム
毎月集まって、家造りにまつわる事を学んでいる、デサイニングリフォーム福岡のメンバーと新潟に行って来ました。
せっかくと言う事で佐渡島まで渡り、定番のトキを見にトキの森公園へ。向かう途中の田んぼでも見かけましたが、ふれあいプラザでアップの写真を。
佐渡金山(日本最大の相川金銀山)
金山のまち相川の最盛期の人口は5万人とも言われていましたが、案内してもらったタクシーの運転手によると、1割ほどの人口に減ったようで、空き家だらけの集落がそこにはありました。
日本全国で空き家問題がささやかれていますが、思ったより、荒廃したかんじではなかったので、救われた感じがしました。
地理的に恵まれて、水産物や農作物も豊富で、山菜や果物なども群生してはいますが、誰も取らないようで、そんなゆったりとした島民のなせるわざですかね?
もう1つ楽しみにしていた、大地の芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレ2024にもギリセーフで参加することができました。
以前行った瀬戸内国際芸術祭も同じ福武さんが総合プロデューサー、北川フラムさんが総合ディレクターで開催されていますが、大地の芸術祭の方が10年程前から開催されていたんですね。
主要施設となっている越後妻有里山現代美術館 MonET(梅田スカイビル、京都駅ビル等の設計者 原広司の設計)に入るとこの風景が広がっています。奥に見える人みたいに、この水盤の上の板を歩き回ることができますが、この写真の右上の2階の1点から写真を撮ると。
この写真のように水面の映る風景と板がシンクロしてるんですね。曇りのこの日も青空が見えます。
金沢21世紀美術館の(スイミング・プール)の作家としても有名なレアンドロ・エルリッヒの作品(池の空)です。
名和晃平の「Force」も一度体感したかったので望みが叶いました。
ジェームズタレル「光の館」は作品に泊まれるので予約を試みていただきましたが、いっぱいで叶いませんでした。しかも天気も悪かったので、屋根を開けていただいて、作品を楽しむ事はできませんでしたが、家のあちらこちらに仕掛けがあって、刺激になりました。
清津峡渓谷トンネル
渓谷に観光用トンネルの利用者数減少の打開策として始まった現代美術による再生はソーシャルメディアの普及とあいまって成功したようで、すごい観光客の数でした。
SNSで集客された人達は、ほとんど渓谷の景観を楽しむ事もなく、同じような写真を撮るのに順番待ちなのが世界中の観光地で起きている現象ですかね?
同行の方のおかげもあり、ゆったりとした行程の中にも、気付きと発見のある楽しい旅になりました。