近藤博美のコラム
『いえせん(九州で行列のできる工務店の会)』の旅行でせっかく長野に伺ったので、2日目は松本十帖に宿泊して来ました。
以前よく購読していた休刊中(?)の雑誌『自遊人』の社長『岩佐十良』がプロデュースして、サポーズデザインオフィス の谷尻誠・吉田愛の設計でリノベーションした温泉旅館です。
露天風呂付き宿泊室は、壁・天井の仕上げを丁寧に剥いでコンクリートと天井のデッキを現しにして、右手奥に見える挽き板は3mmの木口を見せたり、左手の2段ベットはアーバンテラス高宮で使ったケイミューの壁材ソリッドだったり、自分でもやりそうな事を確認できたり、新たなディテールやこれで正解なんだと思えるような収まりを発見したりと、楽しいひと時でした。
松本本箱の『オトナの本箱』にあるデザイン書等がメインのスペースです。元の浴場の内装を生かしたアートな空間、回りには水栓もそのまま残してあります。 翌朝早くこのスペースや本棚の奥に隠れた半個室に転がってお気に入りの本を見つけては、ゆったりとして来ました。
さすが、いえせんの旅行『はたらクリエイト』と言う会社問題解決型の企業をたずねて話を聞いたり、諏訪市にあって 『リビルディングセンタージャパン』という名前の店舗を見学したり・・・。 (アメリカ・ポートランドでDIYの聖地として知られたショップ Re Building Center を模して作られたようです)
店を出てみんなで歩いていると、丁度デザインセンターの材料でオーナーも手伝ってリノベーションしてある現場を見つけて、作業服に身を包んだオーナーの話が聞けました。
古書の店『言事堂 ことことどう』 沖縄から移住して、そろそろ出来上がったかな?
道中でリノベして作られた店舗数件寄り道したり。 目一杯に詰め込まれた行程を楽しんだ3日間でした。