近藤博美のコラム
−地行ⅡPart2―
今回も地行Ⅱの写真です。玄関に入って左手に向かい引き戸を開けるとラウンジになります。正面に見えるパティオの奥にはゲストルームがあります。
ラウンジの床はイタリア製のブリットストーンをへリンボーン柄に貼ってみました。
流しの上にペンダント、トーヨーキッチンの「クランカーボックス」も合わせて、遊び心を加えてみました。
タイル床はガス温水式床暖房を組み込んで冬はほっこり暖かく、夏はひんやり涼しく過ごせます。タイルは熱伝導率が高く、蓄熱効果も高いので床暖房には最適です。
ラウンジに入った左手のモールテックスで作ったカウンターに、バイオエタノール暖炉を組み込みました。国代タイル貼りの壁の一部に地窓を作り、窓幅いっぱいに植栽を植えて、広がりを演出しています。
カウンター幅のミラーを天井まで設置することで、パティオの方までグリーンが続いているような印象になります。
パティオの一部に見えるコンクリートの壁はパティオの開口のための防火壁ですが、良い感じでデザインにもなったかな?と思います。
準防火地域に含まれると、色々と制約があり、防火サッシ等、予算が倍増することもありますが、上手にコントロールしながら、完成を目指していきます。
引き戸を入って右手にはガスコンロのキッチンを準備しました。ゲストルームのお客様をもてなしたり、ゲストにくつろいでもらったりするのに使えればと思っています。
この空間を貸し切りのレストランやゲストルームとして利用して、都心のオーベルジュなんて楽しそうですね。色んなエンタメが身近にあるこの地のオーベルジュ、夢が膨らみますね。
パティオからゲストルーム方向を見た所です。
左手の植栽は冬に向けて強い、オーストラリアの植物を植えました。右手のイスにはさまれたテーブルはアフリカで使われていた洗濯板だったようです。
奥のゲストルームからは和室の障子がのぞいています。多国籍のプリミティブな物も混在して、不思議に心地いいんです。
離れのゲストルーム、8帖程の和室に、シャワールーム・トイレ・洗面・納戸が付属しています。グレイッシュでモダンな和室になりました。