家づくりのアイデア・デザイン(株式会社 シオキ)
昨年、アーバンテラス警固Ⅰの玄関ホール正面のアクセント壁の仕上げに塗り版築を使いたくて、以前東京の原田左官工業所を教えていただいた知人に「福岡で塗り版築を上手に施工できる会社を教えてください」とお願いして、紹介していただいたのが、シオキさんでした。
塗り版築壁の上部にはピクチャーレールを準備してアートを下げてみました。タイルと違って優しい感じがマッチし手作り感もあり、心地よい玄関ホールに仕上がりました。
突き固めて壁などを作る版築を左官工事で意匠として再現する塗り版築は、下からではなく、上から1cm程の厚みで塗りつけるので本来の厚さは無いのですが、本物感を出したくて、90度に折って塗ることで、突き固めたように見せています。
トイレのアクセント壁として、ミラーを取り付ける面にも、もう少し濃いめの塗り版築を施してみました。このように間接照明を使うときには、効果を得やすいように淡い色を使うことが多いですが、あえて濃い色の壁にすることで落ち着きがあり、ラグジュアリーな空間を演出しました。
アーバンテラス警固Ⅰの階段を登り切った所、エレベーターを降りた正面に立体アートを載せるカウンターを作ってみました。
アートを選ばないように無機質な物がいいなと思いシオキの久保さんに左官仕上げで最適な材料をとお願いして集成材の上に施工していただきました。
このようにカウンターはもちろんカタログには外部ドアの仕上げとしても掲載されています。仕上げの柄色も幅があるようで、又挑戦してみたい材料です。
新しさの中に懐かしさもあり、手作り感が嬉しいビールストーンを使いたくて、洗面カウンターを造ってみました。
家具工事でカウンター下地(ここでは両サイドの下がりを含め)を作り、鏝で塗ってから磨いて仕上げます。
ビールストーン専用の骨材だけでなく、いろんな物を混ぜ合わせることができ、今回のように直線だけでなく、曲面も出来そうなので、次回は別のことも試してみたいですね。
シオキさんは、国内唯一の提案型左官として全国で仕事をされる原田左官工業所の福岡サテライトとして多くの仕事を一緒に施工されてあるようで、質量共に安心してお願いできます。
これからも色んな現場で協働できそうで楽しみです!
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