家づくりのアイデア・デザイン(インテリア・タイルⅣ)
トイレ手洗いカウンター回りには、アドバンの大理石モザイクタイル(CES-33101)を使用しました。洗面ボウルの右手のように小口が見える場合にはアルミやステンレスの役物を用意するのですが、今回は大理石の小口を見せた方がスタイリッシュかなと思いこの収まりに。
ミラー上下のウォールナット小口とも連動してシャープで印象的なゲスト用ラバトリーができました。
こちらも手洗カウンター回りですが、中央奥に見える縦のパイプスペースに、左手の洗面の横引き給排水スペースとスタイリッシュカウンターの給排水を壁おさまりにするために、カウンター背面の壁を前に出しています。
ミラーを取り付けた間接照明で照らされた版築壁との段差部分は、KYタイル(RN/S-806)のコーナー役物を使って収めました。
アドバンのチェポ ディ グレ。前回のインテリアタイルⅢでもL.D.Kに使っています。今回は床材やクロスの色に合わせて濃いめの色ダーク(CG-0268)を選びました。
家具のイームズラウンジチェアーや手前に見えるバイオエタノール暖炉ともマッチして、落ち着いた空間になりました。
3階リビングの入口ドアを開けると目の前に迫る、バイオエタノール暖炉。この家を印象付けるデザインになるので、タイルの選択は重要です。
すっきりした印象にしたかったので、できるだけ大判にしたい。威圧感は無くしたい。3階吹き抜けに貼るので金具で止めて安全を期したい。高級感も大事にしたい。等、多くの要件を満たすよう、実物大の見本を確認して決めました。
回りの仕上げ材とも調和がとれて成功だったかなと思っています。タイルメーカーも気に入ってくれて最新のカタログに掲載されました。KYタイルのグラムールフレール5.5mm(GMF126-5696P)です。
D.K.の壁一面に縦張りした名古屋モザイクのクロジョーロ(MRZ-R7010)、デジタルプリント技術で再現された光沢と色彩は、落ち着いた色合いでも艶やかさがありお気に入りです。
磁器タイルは寸法安定感もあり、突きつけて貼ってもらったりしてキッチン回りで使う事が多いタイルです。
ガーナのスラム街、アグボグブロシーの再生のために廃棄物でアートを作り続け、10,000名の雇用を目指すアーティスト、長坂真護さんの活動の一環としてリサイクル工場で生産予定のタイルを壁に張っています。
今回は試作品として、ガーナの廃棄物を日本に送ってもらって作りましたが、これもカタログの一部として掲載し、利用者を増やすお手伝いができればと思っています。
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